「蒼。」

ゆっくりこっちを向いて、隣に座るよう手招きした。

蒼が力なく笑った。


「なんかあった?」

あたしはあえて、遠回りをした。

「分かってるだろ?」

「・・・」

蒼の無の顔に少し恐怖を覚えた。


「空さぁ、俺のこと避けてる?」

「えっ??」


期待外れだった。
 
蒼は気付いてると思ったのに・・・。


「多分理由は分かってる。」

「何?」

あたしはどんどん機嫌が悪くなっていく。


「桜木の事?」

「・・・」