「彼女いるんだ…」

「そうだけど。」

「上手くいってるの?いってないんだったらあたしにしない~??」

「別に。」


(何に対しての別に。なの?)


「じゃ、あたしと付き合ってよ。」


さっきまでヘラヘラしてた美弥ちゃんが急に深刻な顔になって言った。


「それは…」


それから、沈黙が続いた。

どうして、ハッキリ答えないの?

あたしがいるって言えばいいじゃん。

やっぱり考えるって事は、もう好きじゃないのかな。。

今日ココに来るときにはもう、悲観的にならないでおこうと誓ったのに。

足が勝手に学校から帰る道筋を走っていた。