「いいの??」

「あぁ。弁当重いだろ??」

「う、うん」

「じゃあ決まり!」

そう言ってあたしの手から袋を取ってカゴに入れた。

「ニケツ、いやか?」

「えっ!?」

あたし、さっきよりもっとどきどきしてる。
ニケツなんて…。

「あっ、ゴメン。イヤだよな。」

「いいよ!!ニケツでも…。」

「じゃあ乗れよ。」

そのまま、家に帰ってきた。

別れるのが、すごくいやだった。

でも、彼女じゃないから、小さくなってく背中を見つめるしかなかった。