「早島。」

聞き違いだと思った。

あたしの名前が出てる。

「えっ??」


「俺の好きな人は早島だから。」


そう言って、照れながらあたしにむけた笑顔。

それであたしは全て悟った。

あれ、宮島くんの精一杯の告白だったんだ。


「あたしと付き合ってもいいの?」

「ああ。」

あたしは少し宮島くんの腕を掴んだ。


「一緒に帰ろ?」

返事の代わりに宮島くんが頷いた。