宮島くんは黙々と作業をしていた。

あたしに喋りかけてくれてもいいのにさ。

「終わんない。」

ふと不満が口から出てしまった。

「溜め込むから悪いんだろ。」

そう言いながらいすの上から降りた。

「頭悪いから。やる気が失せるんだよね。。。」

「じゃ、もう貼り終わったし帰るわ。」

「えっ?あっ待って。」

とっさに宮島くんの服の袖をつかんでしまった。

「えっ??」

2人とも思いがけない行動に驚いた。

「あっごめん。」

自分でも驚き。まさかとっさに掴んだのが服の袖。

あたしなんだか、

「ドラマの見すぎ。」

思ったことをまたも言われてしまった。