俺はポケットに手を突っ込んで言った。 「…?何で?」 莉紅ちゃんは不思議そうな顔をした。 「何でって…」 ダメだ…莉紅ちゃんにはやっぱり通用しない…。 「ねぇ何で?」 莉紅ちゃんは俺に近付いて来ると、上目遣いで俺を見てきた。