「先輩に目つけられるとか嫌だよ―」
佳奈のお姉ちゃんは今、中学3年生。そして私達は中学1年生。

昔っから佳奈のお姉ちゃんとは仲良しだった。

まずは一安心だ。

先輩に目つけられたってカバーできる。

そんな事ばっかり考えてた。


「あッ!!あそこにクラス表はってあんじゃん」
佳奈は指さした。

私はあぁ…と頷きクラス表を見に行った。


「僕はA組だ!」
と1番に見つけたのは佳奈だった。
「だから僕って変だって!」
「だって癖なんだし直んないんだもん」
佳奈は頬を膨らます。

「ってかうちのクラス…あっ!C組かぁ!!」


1年C組。
このクラスが私の未来を変えるクラスなんて思ってもいなかった。