何のシガラミもなく希さんを応援出来たら、どんなに幸せだろう。


何のシガラミなく2人が付き合えたら、それ以上幸せなことはない。


「ごめんなさい」


希さん。
自分勝手な私で。



「暗…」



傾いていた日は徐々に沈み始め、電気の点いていないこの部屋は、暗闇に包まれていく。


太陽の代わりにネオンの光りがこの街を照らしてくれるけれど、そんな作られた光りじゃ心まで照らしてくれない。


ねぇ。


あなたが私達に落とした影は、思ったよりも深かったみたい。

莉乃―――――……


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