それにつられて母が、
「そうよ。わがまま言わないの!分かったら荷物まとめなさい。
明日、出発よ」

トントントン―…

俺の反論も聞かず、母は夕食の用意をし始めた。
この時だったんだ。
俺の日常の歯車が少しずつ狂い始めてたのは―…。