「はぁぁぁ?!!転勤?!」

バンッッ!!
と机を強く叩いた手に激痛が走る。
だが今はそんな事、どうでもいい。

「そうよ。お父さんの仕事でK町に」
「ふざけんなっ!!いきなりそんな事言われても困る!!」

「あら、いきなりじゃないわよ。ちゃんと話し合って出た答えよ」

それでも俺は必死に訴える。

「でも俺は仕事だってあるしッッ」
俺の妹、ユキが用意をしながら
「お兄ちゃん、K町からでも仕事は通えるって!」
と言ってきた。