あれ…翼さん?
まただ…ふわふわふわ雲の上みたい…
でも…この前と違う…
翼さん?
遠くに翼さんの背中が見える…
つ…ばさ…さん?
どんなに追いかけても追いつかなくて
どんどんどんどん離れていく
待ってください…
「ピロロロロロロロロロロロロロロッ」
「!?」
夢だ…
家の電話が鳴り響いていた
…ベットからおりてリビングまでいく
「…留守電電話サービスを…」
そんなアナウンスが流れる
…夢見たせいかさっきより具合悪いかも…
「ピーーーーーーーーー」
高い機械音が鳴り響いた
「---ッ」
なり終わった後聞いたことのある声がした
『俺』
「…え」
翼さん…?
『いんならでて』
…あたし…?
『早くでろや、咲姫』
「…もしもし」
受話器をとる
『おせーんだよ、馬ー鹿』
「なッ」
なんでそうそうこれなんですか…