「…ちッ」


…舌打ちしました?この人…

多分椎葉さんには聞こえてない…

…あたし??



「咲姫ちゃん、翼と2人で暮らせる…?」


「…え??」



…2人で住む…??

わ、忘れてた!!一緒に住むんだった!!

こ、この人と…一緒に住む…??

絶対無理…てか嫌だぁ!!




「あぁ、大丈夫だよ、親父」


「え!?」




不覚にも言ったのはあの人で…って

な、なにが大丈夫なの!?




「翼が言うなら大丈夫か…咲姫ちゃん
仲良くしてやって」




「えぇ!?」





「…仲良くしようなー?咲姫★」





一瞬寒気がしたのは言うまでもなく

なぜそう言ったのか全く理解不能…

てか嫌いなら一緒にすまなくていいじゃん!!




「そしたら、俺は姫子さんのとこに行ってくるから」



「…」



「これから2ヶ月、2人も頑張れよ」



「え…」



「ぱたんッッ」




閉められた玄関の扉ともぉまとめてあった

椎葉さんの荷物…

椎葉さんってなんかすごい…

お母さんが好きになるのわかるかも…

風みたいな人だぁ…



「…おい、ぶさいく」



「…?」



椎葉さんが家から出て行ってすぐ

口を開いたあの人はまた毒ついた



「…咲姫と言います…」



「名前なんて聞いてねぇよ、ぶさいく」


…聞けよ!!ってかなんなんだよ…



「お前もしかして一緒に住む気??」



「は!?」



あんたが一緒に住むっていったんでしょ!!