[THUBASA]




「お、起きてください、翼さん!!」


…んあ?誰だよ…


俺はいつもと違う声で起きた

耳に直接響く…うっせぇ…



「翼さん!!」


なんだよ…うるさい…

ってか「翼さん」ってなんだよ…

俺名前で呼べって言ったじゃん…

まぁ、名前だけどさ?

なんで「さん」付けなわけ??

タメじゃん、一応

…なんか腹立つ…




「翼さんッ起きてくださ…ぎゃあ」



布団から手を出すとそこにはすぐ手があって

つかんだらすぐにひっぱらさった

ってか腕細くね??ちゃんと食ってるのか?




「ぎゃーぎゃーわやきやがってまたふさがれたいわけ?」



「ッ!?」





本当はするつもりなかったけど…

ってか朝からするつもりもないし




「…ッ」



気づいてたらしてたんですよねッ怖いなッ





「…俺のことどぉ思ってんの?」




聞いてからはっとした

口から無意識に言っていた

や、やば…昨日約束しててよかった…




「・・・え?」



…なにこいつ…忘れてるわけ?

ありえない馬鹿だな…



「…別にどぉも思ってな…「「あぁ?」」




「忘れたわけ?約束…」



「え…?あ、…あぁ…」



なにこいつ…どんだけ馬鹿なの…


「俺のことどぉ思ってんの?」







「…す、好き…です」




…やば

俺が無理やり言わせてるってわかってるし

本気じゃないってこともわかってる…だけどさ?

『もっかいいってくんね?』

なんて馬鹿みたいな言葉がでかかるのをおさえ


「ふぅん…」


とだけ言った



「…もぉ起きてくださいよぉ」



…こんな時間にいっつも起きないし…

休みなんだから眠らせろよ…



「キスしてくれたら起きる」