「…びくッ」





翼の手が頬に触れて体が揺れる





「…ごめん。大丈夫?」





「うん…」






視線が絡み合うのがわかった






「…咲姫…」





「…つ、翼…」





そっと目を閉じると

翼の姿が見えなくなった

でも頬の温かさだけは

変わらず消えない





「…するよ?」





「…うん…」




翼の髪が頬に触れた