『本気で好きなんてめんどくさいだけじゃん』




そういったとき

じわじわと咲姫が涙でにじんでいくのがわかった




『あー…ッ!!違うって!!」





こんなに必死になって話すのも

咲姫とあってから…

こんなに必死に女と話すなんて

初めてだった





『かわいいって…』





お前は俺が手が早いって言ってたよなぁ?

でも付き合ってもう1ヶ月以上たってるんだぜ?

しかも好きな女と同じ屋根の下…

こんな密室にいるのに

いまだに手出してねぇんだぞッ!?

全然…これでも僕頑張ってるんですけど…






「翼ッ起きて!!」





突然耳元で声が聞こえた

うるせぇー…

でも…この声がすき




うっすら目をあけると

カーテンの隙間から日がさしていた