初めては中「2んときだった

確か年上のオ姉サンだった

別に特に特別な思い出でもなんでもない

言ってしまうと



誰でもよかった




そんな感じだった

結局お互い本気じゃなかったし

それから今まで本気の恋愛なんてしてこなかった

まじでめんどくさかったし

そんなことしたっていつかは別れるのだから

無駄だと思っていた





来るものこばず去るもの追わず






それが一番楽だったから

それなりに楽しかったし






『…はじめまして』






でもこの夏休みの最初

一人の女がうちにきた

親父が姫子サンと一緒に住むのは知っていたけど

姫子サンの子供と一緒に住むなんてことは

扉を開けて初めて知ったことだった