「…ッ」



あたしの足はたちすくんだまま

動かない



「…こねぇーの?」



「…ッ」



いけないよ…

いけない…

いきたくない…

い…

嘘…


本当はもっとそばにいたい





「…寝るんだけど…」




あたし1人が抵抗したって

どうしようもないから




「来いよ」



そんな翼の言葉にひきつけられてしまう

…ダメだよ

わかっているのに

どうしうもなく

不安よりも翼を好きな気持ちのほうが

大きいよ…






「…はやくはいれよ」





もうだめだよ…

もうこんな近くにいると

もう

翼以外の誰のものでもないよ