「…手紙」





その封筒には見慣れない丸めの文字で

書かれていた



『亜純 翼・咲姫様宛て」



…え…なにこれ…

同じ苗字ですよ的な?

まじか…

まじでにやけるって…

でも…




「…え」




手紙を読み終えて

咲姫の顔がこわばるのがわかった

俺もそうだったけど





「…」





咲姫のテンションがぐんぐん下がっているのが

わかった

ってか見てたらわかるしね

わかりやす

もんもんしてるしね




「大丈夫だ」




本当は保障なんてないけど

そう思わなきゃいけない気がした

俺が不安になってもだめなんだよな

でもきっと大丈夫

咲姫となら大丈夫だと思う






そっと咲姫にキスをした