「いや、なんもねーけどさ、仲間なのに自分だけ秘密にされてる事があるってのは辛くない?」
あたしは辰弥に素直に話した。
「そんな事あったのか?確かにそれが俺の立場だったらすげー辛いわ」
「だよなあ・・・はあ」
辰弥が分かってくれたのは嬉しいが、やっぱりため息が出てしまう。
「ため息ばっかついてんなよ」
後ろから声がしたので振り向くと・・・・
そこには蓮也がいた。
「話、もう終わったの?」
あたしは蓮也に聞いた。
「ああ、だから部屋戻るぞ」
「・・・・・やだ」
「あ?!」
あたしは部屋に戻りたくない。
そんなあたしに蓮也はちょっとキレてる。
「なんで蓮也達の都合で、あたしが部屋に行ったり出たりしなきゃなんないのよ。あたしの勝手じゃん」
蓮也の顔は一瞬強ばった。
だけど・・・・
「いいから来い」
「やだ」
「・・・もう勝手にしろ」