「・・・ねえ辰弥。もしもの話だけどさ、
しばらく会ってない友達が急に会いに来たらどうする?」
あたしは辰弥に質問してみた。
「んー、うれしいんじゃない?」
うん、だよね。
普通はそうだよね。
あたしだって庄司に会いたいけど、連れ戻される気がする・・・・。
「そっか、ありがと」
あたしは辰弥にそう言ってその場に座った。
「・・・なに、どうかしたの?」
あたしの隣に座り、優しく聞いてくる辰弥。
「・・・んー、いやね、
あたしがそいつから逃げてる立場だからさ、見つかるとまずいんだよねー」
あたしは遠くを見つめながらポツンと言った。