「ぶははははは!!」
清吾、いつまで笑ってんのよ!!
春は一生懸命悩んでんのに!
「ちょっと清吾うるさい。で、春。好きな子の名前とかわ?」
「・・・・・真琴」
「へー、偶然!あたしと同じ名前かあ!」
すごい偶然だ!
だけど、あたしがそう言った途端、清吾の笑いがまた大きくなったのと、蓮也が吹き出したのと、春の深いため息が聞こえた。
・・・・まじ、なんなのよ
「真琴、俺の好きな子は今目の前にいる真琴だよ」
春の・・・目の前?
あたしは周りをキョロキョロしてみた。
だけど、真琴いう名前はあたし一人しかいない。
つまり・・・・・
あたし?