しばらくして落ち着いたのか、清吾の笑いがやっと収まった。
「いやー、すまんすまん。真琴と蓮也のやり取りがおもしろくってつい爆笑しちまった」
・・・・いや、マジであたしには何が面白いのかさっぱりだし。
「・・・あっそ」
あたしは清吾にそれだけ言って真っ直ぐ前を向いた。
「真琴ちゃんつめたーい」
そうゆう清吾をあたしは見事にスルーし、春に話し掛けた。
「ねえ春、どこ行くの?」
蓮也と清吾に聞いても答えてくれなそうだったから、春に聞いてみた。
「んー、俺たちがいつも行くとこでね?『太屋』って店。居酒屋みたいなとこだよ」
春の優しさにジーンと来た。
「春って大人だよね。他の二人と違って」
「「ああ゛?」」
「・・・・・」