「だから、あたしは家からも・・・羅蝶からも逃げてきた。あたしは、結局、人のためとか言っておいて、自分を守るためだけにこんな事をしてるってのは分かってる」
・・・・分かってるけど。
ヘタレなあたしにはどうしようも出来ない。
「真琴、もういい。話してくれて・・・ありがとな」
蓮也はそう言ってあたしに微笑んだ。
「俺達は真琴の家がヤクザだろうがなんだろうが関係ねーよ。真琴は真琴だ。
気にする事なんざ一つもねえ」
そう言ってくれる蓮也に涙腺が崩壊寸前だ。
良かった・・・・・
とにかく、今のあたしの思いはこれだ。