着いた場所は倉庫の裏。
あたしは内心、殴られたりするんじゃないかとちょっとビクビクしてた。
しばらくの沈黙の後、ようやく蓮也が口を開いた。
「――――なあ、真琴。」
あたしは蓮也の呼び掛けに答える。
「なに?」
「お前、変な事考えてねえか?」
「へ、変な事って?」
蓮也が何を言おうとしてるのかは、だいたい予想がつく。
「―――――なあ真琴、お前は今、俺らにとっちゃ、仲間以上の存在だ。
俺の勝手な思い違いならどーでも良いが、もしお前が、今日の抗争を気にして、俺らから離れるなんて事を考えてるようなら、
――――俺はお前を監禁してまでお前を離さねえよ」
ドクン
あたしの心臓の鼓動が早まる。
――――どうして蓮也には、あたしの考えてる事が分かってしまうんだろう。
・・・しかも監禁って!!
マジやめて!!!