放課後、あたしは帰る準備をして教室を出た。 校門にいくと、やっぱり辰弥がいて、笑顔であたしにヘルメットを渡してくれた。 「真琴ちゃん、今日は学校どうだった?」 「・・・ふつー?」 「そっか」 たった一言二言かわした、たわいもない会話だった。 ・・・・・だけどまさか、あんなことになるなんて この時のあたしは分かってなかったんだ。 ゴメンね、辰弥。