その後、北斗が戻って来て、気にせず授業を適当に受けた。
キーンコーンカーンコーン
・・・やっと終わったよ。
さっさと帰ろう。
「真琴」
北斗が話しかけてきた。
「なに」
あたしは冷たく返す。
「さっき言った事、本気だからね。覚悟しといたほうがいいよ」
そう言って北斗は微笑む。
「なに考えてんのか知らないけど、あんたに捕まるほど、あたしはやわくないよ。」
「クスッ。そう言ってられるのも今のうちだよ」
・・・考えが読めない。
ほんと厄介なやつ。
「あっそ。もーあたしに話し掛けないで。じゃ。」
北斗に言い放ち、あたしは学校を出た。