「・・・っ!?」
銀のメッシュの男は、跨りながら殴り付けていた男から離れた。
・・・いや、あたしがすっとばした。
あたしのパンチは見事男の頬にヒットし、その男は今なにがなんだか分かんないって顔してる。
「ねえ、さすがにこれはやりすぎなんじゃん?」
あたしはメッシュ髪の男に言った。
男はあたしを見つめ、
「・・・なにしやがんだてめえ」
と睨み付けてきた。
あたしはあまりにも銀のメッシュ髪の男の態度にムカつき、ちょっとキレた。
「あんた、殴ってる奴殺したかったの?相手が動けなくなってるっつーのに、それでも殴るなんて最低だね。」
「あ?てめえ、喧嘩売ってんのかよ」
「あんたこそ、そんな頭で調子ぶっこいて喧嘩売ってんの?」
あたし言い返した
「は、この頭は俺様のシンボルだ」
・・・・・は?
いや、あたし正直シンボルとかどーでも良いんだけどね。
たまたま銀のメッシュが気になったから口に出しちゃっただけなんだけどね。
「おい!蓮也!」
後ろから声がした。
向こうから金髪の男と茶髪の男が走って来る。
「お前、また派手にやったなあ!」
茶髪の男が銀のメッシュに向かって話かけてる。
「ああ、ちょっとやり過ぎた。」
・・・んだよ、自分がやり過ぎって分かってんじゃん。
「お前、これ自分でやめれたのか?」
金髪の男が言う
「・・・いや、この変な女に殴られた。」
そう言って銀のメッシュはあたしを指差した。
・・・は?
なになに、3人掛かりであたしに仕返しするつもりですかー。
あたし一発殴っただけなんですけどー。
3人ともあたしの事ガン見してるんでちょっと気まづいんですけどー。