あたしには全然話が理解できなかった。

「一馬が悪い訳ないぢゃん。」

杏が泣きだしちゃってあたしは背中をさすることしかできなかった。

「俺さぁ。親父の店継ごうと思ってたんだ。だから学校やめて親父の店で働くよ!」

「お前はそれでいいのか?」

「あぁ。みんなには悪いけどさ。」

「一馬がそういうんだったら俺は一馬がやりたいことをやればいいと思う。真由も俺も協力するからさ。」

「うん!協力するよ!」

「ありがとな」