彩は警察に着いた。



いつものように警察官に頭を下げる。


30分ぐらいすると隼人君は解放された。




「わりぃわりぃ、ついつい手出しちまってよ!」




隼人は苦笑いで謝る。




「そ、帰ろっか…隼人。」



「へっ?」




いつもなら彩のビンタが飛んでくるはずなのに。
いつもなら怒鳴るのに。


今日は彩の様子がおかしかった。


「ね、姉ちゃん?なんかあった?」


隼人はなんか怖かったので聞いてみた。


「なんでもないわよ…馬鹿隼人。」


彩は隼人に聞こえないくらいの小声で言った。

やっぱりおかしい。