あたしはただ泣いてるしかなかった。

死んだらどうしよう。死んじゃったら……隼人君…




「千里…泣いてもしょうがねぇよ…」



さっきまで怒鳴っていた健太は優しく言った。




「健太…ありがと。」




すると手術室の扉が開いた。




「手術は成功です。
ただ、二週間は入院生活でしょう。」




「ホントですか!」




みんなが飛び跳ねるように喜んだ。



生きててよかった。




あたしはまた泣きじゃくった。