あたしたちは急いで現場に向かった。




目の前には血だらけの隼人君。

それなのに男たちは殴り続けている。このままだと死んじゃう。




「おい、てめぇーら!」



「その子から離れろ!」




健太と直人が男たちを止めに行く。




「隼人!」



彩が叫ぶ。



「千里、どうしてこんな事に?」




春香が問いかける。




「買い物行って…帰ってるときに…いきなり襲われて、そしたら、
隼人君が助けてくれて……でも隼人君このままだと死んじゃう!」



あたしは泣きながら途切れ途切れ言う。