「………そっか………グス………そうだよね………。」
「ごめんな…………ホントに………。
ホントは中2の冬ぐらいに由香の事が好きでさ、それで中3の最初ぐらいに告白しようとしたんだけど………。」
「グス………う、うん……。」
「その途中で荒れてて最低だった俺を変えてくれた人がいてさ………。
由香の事が好きなのにその人を好きになっちゃってさ………。」
ああ………俺は最低だ。
「……グス………グス………」
由香はずっと泣いている………。
「ホントにごめんな………。」
由香の涙を見ると俺もなんだか涙が出てくる……。
でも必死にこらえる。
「………その人がいたから隼人は変われたんだよね………。」
「うん………。」
由香が涙目で口を開く。
「………きっとその人が運命の人だよ……きっと……。」
「由香………」
「絶対その人逃しちゃダメだよ……グス………でも…」
「でも?」
「これからも友達でいてね………。」
「あ、当たり前だろ………グス………。」
俺は堪えきれずに涙が溢れた……。