「各クラス学級委員は点呼をとってくださ〜い!」








「やっと着いたね〜。」



「うん、これからいろんな所行くのにもう疲れちゃったよ。」



あたしたちは長い時間飛行機に揺られながら、無事に長崎の空港にたどり着いた。



「佳奈、絵里、奈菜、彩、千里、この4日間弾けるくらい楽しもうね!」



「うん、沢山写真とか撮ろうね!」



みんな長い時間飛行機乗ってちょっと疲れてるのに春香はすごく元気だ。
さすが春香………!



「あ!あれ直人君じゃない」



「え!」



佳奈が指を指したのは、紛れもなく飛行機から降りようとしてる直人だ。



「千里、直人君だよ?」



「わ、わかってるよ……。」



あたしは直人を見るたび照れてしまって、声をかけられなかった。



「あ!健太だ、健太〜!」


春香が健太を呼び止めた。


「おう、どうした。」



「あれから直人どう?」



「どうって言われてもなぁ……。」



「もう……ほら、『千里と付き合いたいな〜』とか、『なにしたら喜んでくれるかな〜』とかさ。」



彩が直人のマネをしながら言った。
















「………、Hしたいとか言ってたぜ……。」

















「は、はぁ!?」



思わず春香の声が裏返った。



「……フフ、フハハハハハ」



健太がいきなり笑い始めた。



「なに千里顔赤くなってんだよ!」



「え?」



自分ではわからないけど恐らくあたしは今、すごく顔が赤い………。



「なに一人で妄想してんだよ、直人がそんなこと言うわけないだろ?」



健太が笑いながら言ってきた。



「もう、つまらない嘘つかないでよ〜!」



春香が少し怒りぎみで言った。



「わりぃわりぃ。」



「で、実際どうなのよ。」