くそ……今更千里が好きなんて言えねぇ……。



俺だって千里の事を小学校の時から好きだった……。
最近になってからは頭ん中は千里の事ばっかだ。
千里の笑顔や千里のふわふわとした仕草……
誰にでも優しくて、すごく話しやすくて……すげぇかわいくて……。
俺はそんな千里が昔からずっとずっと好きだ、大好きだ。
俺たちは家が近いって事で昔からずっと一緒だった。
そりゃずっといるから泣かしたりしたし、
意地悪だってしたし、喧嘩もした。
でもホントは裏ですげぇ後悔してた。
ずっと思いを伝えたかったけど、小学校の時……。



「僕ね……あの……千里ちゃんの事…好きなんだ……」



直人が公園で遊んでいる時、俺と春香と彩に恥ずかしがりながら言ったのを今でも覚えている。



「え、そうなの?直人君!」


「千里ちゃんのこと好きなんだ直人君!」


「ねぇ彩ちゃんと健太君、みんなで一緒に直人君を応援しよ!」


「うん、春香ちゃん、健太君は?」


「ぼ、僕は…………僕は………。」



あん時にはっきりみんなに「僕も千里ちゃんの事好き!」
って言えばよかったんだけど………。