それでもうじうじして告白できない直人……。


それでも千里はなかなか気づいてやれない……。


そんな繰り返しの毎日が続いていった。



「もしかして健太、千里の事好き?」



春香は健太の目を見つめる。



「…、んなわけねぇだろ……バカ。」



健太は小声で言った。



「……ま、とにかくさ、直人頑張りなさい!」



春香は直人の肩をポンと叩いた。


すると直人がいきなり立ち上がった。



「お、俺、頑張ってみるよ!
千里に思いを伝える、絶対に!」



「もううじうじしないでよ、ガンバ、直人。」



彩は笑顔で直人に言った。


「おう、ありがとう、頑張るよ俺!」