「……そろそろ言ったら?好きって事。」



彩が直人の肩を叩いた。


健太はなぜか慌てていた。



「そ、そんな、や、やめろよ!」



「何で健太?」



彩が不思議そうに健太を見た。



「い、いや……なんとなく…。」



「健太、あたしたち直人の恋を小学校からずっと応援してきたじゃん!それを何よ、いきなりやめろよって!
最近健太、千里と直人の事になるとおかしいよ!」



春香が健太に怒鳴る。



春香と彩と健太は、小学校からずっと直人の千里への思いを叶えてやろうと頑張ってきた。



小学生の時は、わざと手を握らせようとしたり。


中学生の時は千里に告白しようとするかっこいい男子を
健太が脅して告白させなかったり。


一緒に遊ぶときはわざと二人きりにしたり。

とにかく頑張った。