「お……俺……。」



直人が下を向きながら言う。



「直人？どうかしたの？」



みんながびっくりしている中、春香が直人に訪ねた。



「お、俺が全部悪りぃんだよ……。」



「直人、いいってば！」



あたしは思わず直人の裾を引っ張る。

みんなにばれたくなかったからだ。
そしたら直人が変な目でみられる…そう思った…。



「何か隠し事してんでしょ！ねぇ？」



春香が少し怒った口調であたしたちに言った。

一瞬しらけると、直人が口を開いた。



「千里…俺、幼なじみとしてみんなには隠し事したくねぇんだ……許してくれ…。」



直人は千里に申し訳なさそうに話した。



「で、でも……直人……あたし…。」