春香も同じ気持ちだったが、声を上げて言った。



「彩!今は隼人君の命が大事でしょ泣いてる暇なんてないよ!」



「春香…。」



今まで聞いたことのない春香の声。



「うん…。わかった。」



彩はうなずいた。



「じゃあ行ってくるは俺達!」



「気をつけてね。」



健太と直人はアジトの方に向かって走った。




「彩…、きっと大丈夫よ。隼人は彩をおいて死なないよ。」



「隼人……死なないで…。」