「ねぇ、知ってる?あんた達?」



「何をですか?」



アルバイト先の店長が千里と春香と彩に話しかけた。



「最近またあの例の集団がこの街でうろちょろしてるらしいわよ。
あんた達若いから襲われないように気をつけなさい。」



「え!逮捕されたんじゃ…。」



「たぶん釈放されたのよ!たく、最低よね!」



千里は唖然とした。
前襲われそうになったときの恐怖がまだ残っている。



「もぅやだよ~」



千里が泣き叫ぶ。



「と、とにかくさ!気をつけるしかないよ!」



彩が千里を説得する。



「…。何かイヤな予感がするな…。」


春香はそう呟いた。