そう優しく笑顔で言う漣。 
やっぱり何かおかしい。 
どうしたんだろう………。 


車は駐車場に止められた。 

すると漣は、横の助手席にいる私を見つめてきた。
そして、私に 
〝あのな、沙耶には気をつけろよ。〟
と言った。

沙耶?誰〜っ!?
「漣……誰?沙耶さんとは………?」


『あぁ、紹介してなかったな。昨日、久しぶりに会った奴は花園 沙耶(ハナゾノ サヤ)だ。とにかく、気をつけろ。アイツな………。』
途端に深刻そうな顔になる。