「私と茶弥さんで話してるの!だから、少し黙ってて!!」

『お前こそ!!もう少し俺に敬意を示すべきだ!』

「あ〜、はいはい。それで、結局はお坊ちゃんなの?」

『………うん。まぁな。』

「何の会社なの?」

『親父は、剣道と俳優やってる。俺はビジネス。』

「ふぅ〜ん。」

『嘘ではないぞ!!』

「うん。」

『俺ん家は代々、剣道の家なんだ。』
微笑んで言っているけど、悲しそうな顔をしていた。 
上手く言葉をかけてあげられない。
こういう自分が………情けなかった。