「どういうつもりですの、山崎さん?せっかくの私たちのデビューを無茶苦茶にして下さって!」


 ヘトヘトになって教室に戻ってきて、真っ先に飛んで来たのは、花子の怒声だった。


 花子だけじゃない。


 もう、みんなの目線が痛い・・・痛い・・・。


 だってさぁ~


「だから、無理だったんだよ~。僕が雅のパイロットに選出された時点で、こうなることは、分かっていたんだ。文句があるなら、僕を雅のパイロットに選出した先生たちに言ってよ。」


 そもそも、僕はSクラスにはあわないんだよ~


 なんで、Sクラスになって、しかも雅のパイロットとかいう大役を任されてしまったのか、そこから聞いてみたよ。


「あ~あ、下手したら俺たち、これで解散じゃないか?」


 と、佐々木君が口にする。


「解散はないでしょ?でも、今年の実験は中止とかにもなりかねないわよ。」


 そう口にするのは、航法士の佐倉美紀さん、