「南ってば…田崎先生にお姫様だっこされて部屋まで運ばれたんだからぁ!!」


「えーーー!?」


そ…それは…


ヤバいって!!


「お…重かったろうなあ…」


「やっぱり男の人ねぇ…軽々持ち上げて階段あがってきたんだからぁ……」



お母さんは、うっとりと天井を見上げ『私も、あと10歳若ければ…』とつぶやいた



「まあ…今は安静にしてなさいね?」


「…うん」


お母さんはもう一度頭をそっと撫で、部屋から出ていった…