『ガラッ』
「はーい！自分の席について！朝のＨＲ始めますよ！」
教室の前のドアから先生が入ってきた
『あっ…ゆうこりんじゃん…』
教室に勢いよく入ってきたちょっとふくよかな女の先生…
鈴木 裕子(ｽｽﾞｷ ﾕｳｺ)先生
『古文の先生なのに、理系クラスの担任なんだ…』
私は自分の席につき、先生の顔を見た
『吉岡』はいつも一番後ろ…
窓側の一番いい席…
ちょっとした特権なんだ…
「はいっ！おはようございます！このクラスの担任になりました…鈴木です！まあ…知らない人は…いないわよね？」
ぽっちゃりとしていて、緩くウェーブした髪がよく似合う、可愛らしい先生…
…の割に授業はけっこうハードなんだ…
『なんか…また太ったかな？…まあ、楽しくなりそうだからいいや』
そう思ってた…
