廊下にでると、チカチカ光る非常口のマークが不気味に点滅していた…


「もうこんな暗いんだなぁ…」

「でも、どうせすぐ明るくなるよね…」

「ああ…夏かぁ…はやくこねぇかなぁ…」


まるで夏休みを心待ちする小学生のように先生は言った…


「その前に遠足とかあるじゃん」

「あ…そっか」

しゅんとしぼむ先生…



『やっぱ…変な人だなあ…』




外にでると、冷たい風が頬にあたった…


あたりは真っ暗…


職員室の明かりがぼんやりと駐車場を照らす…


「んじゃ、ここで待ってて!」

先生が車をとりに行った…


『はぁ…やっと終わったあ…』


しばらく準備室には行かなくていいんだあ…



「寂しいな…………ん?」




あれ?

なんで?

さ…みしい?




「な、なんでーーー!?」