「…よ?」


「へっ?」


「全く…聞いてねぇし…」


先生はダンボールから手を離した…


それから、その手で私の腕を引っ張りあげ、しゃがんでいた私を立たせた…


思った通りに、全く違う目線…


「もう暗いから、今日はおしまい!」


「え…?」


時計を見た…


6時半…


この部屋に2時間はいたことになる…



「もう…こんな時間だったんだ…」


「おう!お疲れ様!続きは明日な!」


「…はい」


「あからさまにイヤな顔するなよ!」


先生が笑った…


「し…してないよ!」


「はいはい…」


「じゃあね!」


私は準備室を出ようとドアのほうへと向かった…