「…お~い、吉岡さ~ん?手がとまってるぞ?」


ニコッと笑った先生が、私の顔の前で手をひらひらさせた…


「あっ…はい」


また考えこんでしまった…

クセなのかも…


「しかし…やっぱ多かったかなあ?」

先生は苦笑いで段ボールをたたいた…

「うん…これきっと入りきらないよ…」


「ん~…でもなあ、せっかくならリアルな資料があったほうが勉強になるだろ?」

「どーかなあ…私は苦手ですけど…」


そう言いながら段ボールを開けた私は『きゃあッ!』と声をあげてしまった…