そして放課後…
またあの部屋へと向かった…
“生物準備室”
『コンコンッ』
「はい!どうぞ~!」
先生の声…
「失礼しまぁす…」
準備室の香り…
独特な…不思議な香り…
「お~!来た来た!」
先生は机に向いていた体を私に向け、私のほうにやってきた…
「で…なんですか?」
「いやぁ…ちょっと手伝ってほしくてさぁ…」
「手伝い…ですか?」
「そうそう!…実はさぁ…あれなんだけど…」
先生は部屋の隅を指さした…
「うげ……あっ…アレ?」
そこには…山積みの段ボール…
明らかに前回より増えている…
見た感じ…10箱以上…
「資料がたくさんありすぎてさ…片付かなくなっちゃった…」
へへっと笑って箱を見つめた…