お父さんは、私が小学4年生の時、交通事故で亡くなった…


引かれそうになったおばあさんを助けて、自分が犠牲になったんだ…


当時は、あまりのショックで、不登校にもなりかけた…


それでも、お母さんと一緒に悲しみを乗り越えて、一生懸命生きてきた…




「もう…7年もたつのねぇ…」


「うん…はやいね…」


「南は…まだ9歳だったものね…」


「うん…でも、ちゃんとお父さんのこと覚えてるよ…?」


お母さんは私の隣に座り、頭を撫でてくれた…