「ただいまぁー」


「あっ!!おかえりー南ぃ!」


お母さんが、奥からパタパタと走ってきた…


暗めのブラウンのロングヘアを横でひとつにまとめ、ゆったりワンピースでお出迎え…


自分の親なのに、『可愛らしい』なんて思ってしまう…


「で?どうだったの?今年から理系でしょ?」


「あーうん。2-7だったよ」


「あら-、じゃあトイレから遠いのね?」

お母さんはクスッと笑ってキッチンへと入っていった